書きたいもの渡したいものを書くことと、仕事で書くこと②

普段書くのは、
わたしの心の中の言葉を出すこと、わたしを伝えること。

その先の相手が、
もちろん喜んでもらえることを願うが
一番は、わたしの感謝とか喜びを伝えることが目的。


笑い文字普及協会では、
講師にも条件付きでしか
いわゆる商用原稿は書かせない。

普段書くものは、右向きだろうが左向きだろうが
得意なものを書けばよい。

渡したいものを渡したいように書けばよい。

自分の想いを伝える、
感謝と喜びをめぐらせるために書くのが一番大事だから。


けれども、
望まれたものを書くというのは、
時としては自分のしたいことができないことだし、
納得がいかない場合に、
妥協するか、あるいは話し合いを詰めるだけの気力がいる。

そして、
出来上がったものは
どんなに自分が納得がいかなくても、その人に一生ついて回る。


笑い文字を書いて稼ぎたい、
そんな声も耳にするが

でも、
まずは一番は

感謝と喜びを人に巡らせて自分に還ることが身につくこと。
その意味では、笑い文字は、
とても良い実践ツールだと思う。


なんだか、
これ抜きに走ると
人生そのものがもったいないなあと思うことがある。

あなたの書いたものを買ってくれようが、買うまいが
あなたには価値がある


そのことを
分からなくなってしまうことがある。


原稿を書いたその日、
ご飯を食べに入ったお店で笑い文字を渡す。



どれも本当においしかった、ありがとう!
そうお伝えすると、顔をくしゃくしゃにして喜んでくれる。


外まで見送ってくれる。


普段きっと予約でいっぱいなそのお店は、今は席がいっぱい空いている。
いつもとメニュー数は少なくなっている。

ねえ、
そんなときに力づける言葉を渡せることの方が、
いったいどれほど大きな価値なのかと
わたしは思うんですよ。


自由に書けること、
気軽に書いて渡せること、

そしてそれが誰かを励まし勇気づけ、
ひょっとしたら人生も描けることがあることこそが

わたしは笑い文字の一番の魅力と力だと思うんです。



だからこそ、
一部の人ではなく、いろんな人が書けるものにしたい。
才能有無ではなく、10人習えば10人が書き方がわかるようになる。

だからこその講座で、
だからこその誰でも書けるようにシンプルにしている。


笑顔に質があるように、書き方にも質がある。

それができるようにするのが講座。


書いて評価されるのではなく、
書いて渡して人とつながる。

そのほうが、
人は何倍も幸せになれると思うんですよ、私。